Vol.3 | 物流ソリューション
物流の流れを変える新システムを、
スタート地点に。
街の中、あちこちで見かける宅配便の配送トラック。会社に、家庭に、毎日毎日さまざまな荷物が届けられます。
こうした“当たり前の便利さ”を、日本全国、きめ細かなネットワークで支えている物流業界。
実は、そのまた“縁の下”に、佐川印刷の仕事があります。身近なところでは、
佐川急便様の飛脚宅配便・送り状(伝票)の印刷。しかし、私たちの“縁の下の力”は、印刷だけではありません。
SESSION 01
お客様企業とテーマ、
課題を共有することが出発点。
物流の起点で活躍する「BCR採寸装置」。移送用のコンベア、採寸器、データ変換PCを一体化した独自開発のシステムです。メーカーの工場や販売店の倉庫などでの集荷時、3辺サイズ(長さ、幅、高さ)を自動計測し、「問合番号」「着店コード」「配達指定時間帯」などの集荷データを作成。さらに、佐川急便様のホストコンピューターに自動的にアップロードします。従来は、セールスドライバーが荷物のサイズや重量などを手作業で測り、PDT(ポータブル・データ・ターミナル)でデータ作成、送信していた複雑な集荷ライン。この自動化により、セールスドライバーはトラックへの荷物の積み込み作業などに専念できるようになり、大幅な省力化、時間短縮を実現しました。入力ミスによるトラブル発生も防止。人手不足という共通の悩みを抱える物流現場の“働き方改革”、労働環境の改善にも大きく貢献しています。
SESSION 02
現場の声にも耳を傾け、
最適なトータルシステムをご提案。
システム開発に際しては、佐川急便様のご要望を第一に考えることはもちろん、現場のセールスドライバーの意見も丁寧にお聞きし、細部に反映。各種の機器メーカーとも技術情報の交換を繰り返し、課題解決に取り組みました。また、設置スペースの確保や作業の連結方法など、出荷側である顧客様それぞれに異なる事情、状況も詳細にリサーチ。その結果、既存のベルトコンベアとの直接連結、また、ベルトコンベアを使用しない集荷場にも対応できる汎用性の高いシステムを構築することができました。
SESSION 03
“マテハンスペシャリスト”
としてのソリューション事業。
レイアウト設計、装置の設置から運用、リモート監視による保守対応も含めた、すべてのオペレーションを佐川印刷がプロデュース。現在、納入実績は20ヵ所を超えています。また、出荷側のより広範なニーズにお応えし、送り状の自動貼付や商品の仕分け作業のチェック、照合システムまでを含めてご採用いただいている事例もあります。佐川急便様という私たちのお客様。そして、佐川急便様のお客様。まさに三位一体となったトータルソリューションです。各種保管・輸送・運搬機器、輸送コンテナなども、独自のラインナップで総合的に取り扱い、マテリアルハンドリング、いわゆるマテハンのスペシャリストとしての実績、ノウハウを着実に積み重ねる佐川印刷。今後も、佐川急便様との連携をより密にし、佐川印刷ならではの工夫、アイデアで、持続可能な社会づくりにも貢献する物流ソリューション事業を展開する計画です。
SDGsへの取り組み
「VISION REPORT」はSDGsとも親和性が高く、本記事に掲載した取り組みで以下の目標の達成貢献を目指しています。