財団活動 Foundation activities
伝統工芸「根付」の素晴らしさを未来へ
文政3 年(1820 年)に建てられた、京都洛中に現存する唯一の武家屋敷「旧神先家住宅」に、
江戸時代の古典根付から現代根付まで約400 点の常設展示とともに、
企画展を通じて「日本の美」を国内外に発信し、次世代に継承します。
公益財団法人 京都清宗根付館
「京都 清宗根付館」は根付に関する美術館です。
江戸時代、印籠・矢立てなどの「提げ物」を携帯する際、その紛失等を防ぐ必要から発明された「根付」。日本が世界に誇る文化です。提げ物を紐で帯に吊し、もう一方の先に根付を取り付けて留具としました。象牙や牛の角など動物の骨、陶器や金属を素材として、日本人独特の器用さで精巧な彫刻が施されています。
京都清宗根付館 Web サイト京都に唯一現存する武家屋敷
「京都 清宗根付館」が位置するのは、中世、京の都の西端とされた「壬生」です。
この建造物は、壬生郷士・神先家の住宅として文政三年(1820)に建てられたものと推測されており、「旧神先家住宅」は京都市指定有形文化財に登録されています。この歴史的価値の高い建造物を保存し、その文化・歴史を次世代に継承することを通じて文化の発展に寄与してまいります。
根付文化の継承と、現代根付の発展に向けて
京都 清宗根付館では、日本の良き伝統芸術である根付を蒐集・展示していますが、根付文化の継承と発展により一層尽力してまいりたいと、毎年、優れた根付作品を表彰する、「THE GOLDEN NETSUKE AWARDS」を開催しております。ゴールデン根付アワードは、2013 年3 月に、当館が公益財団法人として認定されたのを機に制定された賞で、その年に展示された現代根付の新作の中から総合的に優れた作品を表彰しています。
(公財)京都 清宗根付館は、日本の文化や芸術を振興し、その魅力を国内外に発信する文化庁の「日本博」に参画しています。