印刷機を回すことほど
楽しいものはない。
最新鋭オフセット印刷機が
仕事の相棒。
オフセット印刷はいまでは最も代表的な印刷方法のひとつ。その印刷機のオペレーションに、機長として携わっています。私が担当する機械「UV9色機」は、昨年 3月に導入されたばかりの最新鋭機。表面 5色と裏面4色の両面を一気に刷り上げるだけでなく、UV(紫外線)で速乾させてしまうものです。従来機なら、片面を印刷するとその乾燥に要する時間は8時間。もう片面の印刷はそれからということになるので、UV機の生産能力の高さはご想像いただけると思います。
オフセット印刷に欠かせないもののひとつに「湿し水」という水があるんですが、キレイに刷るためにはこの水とインキのバランスがポイントになります。UV機は従来機と比べて、このバランスの幅がとても狭いのが特徴。バランスが少しでも崩れてしまうと、色味がガラッと変わったり、急に汚れ始めたりするんです。そうならないために、調整には最も神経を使います。特に刷り始めが大事なので、朝は早めに出社し、水の温度やpHなどをこまめにチェック。最適な状態かをしっかり確認して、印刷を始めます。まるで手の掛かる生き物の世話をしているようですが、苦労と感じたことはありません。機械を回すことは、本当に楽しくて楽しくて仕方ないんです。
これからは、リーダーとして
若手の育成や職場環境づくりに注力。
今年で入社11年目になりますが、いまでも「印刷って、こうなんだ!」と気づくことが日常的にあります。印刷って、とても奥が深いんですよ。だから、毎日が勉強の連続。10年勤めたいまでも一人前になったという感覚は全くないですね。仕事以外でも、雑誌を見れば「これどこが刷ったんやろ?」とか、「キレイな色出してるなあ」とか。色褪せたポスターを見ると「耐光インキを使えばよかったのに」と思ったりして。中身よりも印刷そのものに目がいくようになりました。これはもう職業病ですね(笑)。
今年の4月からリーダーという役職を付けていただきました。もっともっと印刷技術の向上を図りたいのはやまやまですが、これからは自分のことだけじゃなく、リーダーとして、部下や後輩への指導にも力を入れていきたい。また、働きやすい環境づくりにも取り組みたいと考えています。まずは、仕事が始まる前のちょっとした時間に「最近、仕事どうや?」「なにか不満はないか?」と部下や後輩たちに声をかけたり、仕事終わりに一緒にごはんを食べに行くなど、積極的にコミュニケーションを取るところから始めています。オペレータとしては28歳の私が最年少。その下がガラッと空いているので、機械を回す楽しさを若い人たちに伝えていき、一日も早く新機長が誕生してくれることを心から期待しています。
佐川印刷の魅力は、
なんといっても「設備力」。
佐川印刷の魅力をひと言でいえば「設備力」といえるでしょうか。本社工場にしろ、日野工場にしろ、厚木工場にしろ、ここまで大きな工場を持った印刷会社は、最大手を除いては無いと思います。さらに、私が回しているUV9色機や、日野工場にある日本最大の紙幅を誇るグラビア印刷機、フィルム生成から加工までを内部で完結できる軟包装一貫設備など、最新鋭の機械が揃っているのも自慢。また、スポーツ好きの方が多いからか、挨拶ひとつをとってもみんな元気よく掛け合っていて気持ちがいいし、一人ひとりが優しくて親しみやすい職場です。働きやすい環境づくりは私たちの仕事だと思っているので、ものづくりが好きで、「設備力」の佐川印刷に少しでも興味を持っていただけるなら、ぜひ一緒に働いてもらいたいですね。
My Private Time
休日は、自分に似合うファッションを見つけに。
高校時代も入社してからもサッカー部に所属していたのですが、いまは3人の子どもたちと公園でボールを蹴って遊ぶくらいです。それよりもいま興味があるのは、ファッション。このブランドじゃなければダメというこだわりは特になく、自分の感性を大切に、自分が気に入ったものを買うようにしています。どちらかというと、スポーティでカジュアルなものが多いですね。